冬キャンプでは寒さ対策がとても重要になってきますよね。そんな中、薪ストーブは暖を取るのにトップクラスのキャンプギアになるかと思います。
ただ、薪ストーブをテントにインストールするには煙突をテント外に出し、必ず排煙処理をする必要があります。
薪ストーブの導入を躊躇している方の中には、この煙突の処理がネックになっている方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するテントは、薪ストーブをインストールする前提のテントですので、薪ストーブを検討している方や、ワンポールテントを探している方はぜひ最後まで読んでいってください。
POMOLY MANTA
POMOLYは主に薪ストーブの販売と、薪ストーブをインストール可能なテントの販売を行っている会社で、薪ストーブは折り畳み式ののコンパクトな製品を多く扱っています。
また、POMOLYではティピーテント(ワンポールテント)を専門に作っていて、販売しているテントもティピーテントが多くなっています。
今回紹介するMANTAも薪ストーブがインストール可能なテントで、煙突穴を標準で装備したティピーテントです。
では早速、MANTAの特徴と、使用して気付いたことについてお話していこうと思います。
内容物
MANTAの内容物は以下になります。
- テント本体×1
- テント上部カバー×1
- テントポール×1
- ストーブジャック×1
- ガイロープ×6
- ペグ×14
- ペグ専用収納袋×1
- キャリーバッグ×1
- 説明書×1
テント本体とテント上部のカバーが分割されているテントで、このサイズのテントではなかなか見かけないタイプだと思います。カバーはなくさないようにしたいですね。
付属されているペグはアルミ合金製の約23cmのY字型ペグで、14本付属されていました。ただ、私としてはこのサイズのテントを支えるとなると、少し心もとないかなと感じました。
なお、私が良く利用するキャンプ場は砂利サイトのため、アルミ合金のペグだとすぐに折れてしまうと思われるので、私は25cmの鍛造ペグを使用して設営しています。
ポールは約28mmと太く、かなり安心感があります。ポールが細いと風が強く吹くと倒壊のリスクがあるので、しっかりとしたポールは嬉しいところです。
ポール自体は2つに別れていて、片方は4本のポールがショックコードで連結されています。もう片方は高さ調節のためのポールで、4本の連結したポールに結合して使用します。
ドアがタープ代わりに
MANTAの一番の特徴はなんと言っても、ドアを跳ね上げることでタープ代わりになるというところでしょう。跳ね上げることで日差しを遮ったり、雨をしのいだりすることができます。
なお、跳ね上げるためのポールは付属されていないため、別途用意する必要があります。写真のポールの長さは180cmで、この長さが丁度いいのかなと思います。
ちなみに、跳ね上げた幕がマンタを想像させることからMANTAという名前が付いているそうです。
跳ね上げない時には写真のように、ドアを巻き上げることができるのですが、2枚分のドアを巻き上げることが可能なので、2枚のドアを巻き上げるとかなり開放的になります。
もちろん片方のドアは閉めることもできるので、天候や気温、キャンプサイトの状況によって選ぶことができます。ちなみに出入り口は前方からのみとなります。
薪ストーブがインストールできる
MANTAのもう一つの特徴は、薪ストーブをインストールした際の、煙突を出す穴が標準で付いているところです。薪ストーブを使用する方にはありがたい機能ですよね。
今回、このテントの購入に至った理由の一つとなります。煙突穴は使用しない時にはカバーしておくことができ、マジックで止まっているだけなので、使用する際には簡単に準備ことができます。
煙突はできるだけテントと離しておきたいところですが、テントの高さが260cmもあるため、通常の薪ストーブだと煙突を延長した方が良いかもしれません。
ただ、POMOLYから販売されている薪ストーブの煙突であれば3m位あるので、延長せずに使用できそうではありますね。ちなみに、私が所有しているの薪ストーブの場合、別途1m程延長しました。
写真では、煙突穴付近の煙突については熱処理のためにバンテージを巻いているのですが、煙突穴のついていないテントのためにした処理なので、MANTAであれば処理をする必要はありません。
テント内は広々
テントの大きさは対角線の長さが420cm、辺と辺の長さが360cmあり、最大4人位が寝れる位のスペースがある広さです。
私はソロで使用しているためコットとテーブル、イスを配置してもあり余るくらいの広さになっています。ここに薪ストーブを配置すると、ソロで使用するには丁度の良いサイズかと思いますね。
薪ストーブを使用しつつ2人で使用する場合は、写真のような大きめのチェアではなく、もう少し小さめのチェアを使用すれば2人分の寝床とチェア、テーブルは置けると思います。
なお、テントの高さは260cmあるのでかがむことなく立つことができるので、着替えやテント内での作業で困ることがありません。
ただ、ポールにランタンフックが付いているのですが、そのフックがかなり高いところにあり168cmの私には届きませんでした。何かしらの対策が必要になりますね。
設営方法
ティピーテントは設営が簡単なので、特に迷うことはないと思いますが、バランスをとって設営するのは難しいのかと思います。手順としては、幕を広げて6カ所にペグを打ちこみます。
この時にきれいに6角形になるようにペグを打ちこむようにしましょう。対角線が420cmなので、中心から210cmの位置にペグを打つようなイメージですね。
ペグを打ちこんだら、ポールをテントの頂点に合わせて立てるだけです。注意点とすると、上部にあるベンチレータのカバーを忘れずにつけるということでしょうか。
私は違うティピーテントでガイドを使って設営することに慣れていたので、ガイドがない状態でペグを打つのにかなり苦労しました。MANTA用にガイドを作った方が良いかもしれません。
その他の特徴
テント上部にはベンチレータが装備されています。ベンチレータはセパレート式のカバーで開閉することができ、カバーを外すことで空気の入れ替えをすることができます。
ただ、カバーについては本体とフックで連結しているため、テントを設営してしまうと途中で開け閉めするのがちょっとし辛い構造になっています。
そのため、ベンチレータを開放している際に雨が降ってくるとちょっと大変そうですね。
テントの下部には2カ所のベンチレータが装備されていて、ファスナーを開くことでメッシュの通風孔となり、2カ所とも開けると風通しがかなり良くなります。
テント上部のベンチレータも合わせて全開すると、かなり空気の流れができそうなので、夏場でも使用できるテントなのかと思います。
スカートは全面に装備されているので冷気の侵入を軽減できるため、冬のキャンプには最適です。また、風や雨の侵入も防ぐことができます。
シーリングテープは縫い目に沿ってきれいに貼られていました。雨の日にまだ使用したことがないので、雨漏りがあるかに関しては、今後確認していきます。
テントの生地は300D(デニール)あり、断熱シートを施したオックスフォード生地が採用されています。
デニールとは繊維の太さを表す単位で、300Dあると質感が断然違い、丈夫さを感じることができました。テントを撫でるとしっかりした生地なのが良く分かります。
また、裏地の銀めっきは遮熱性や遮光性を備えていて、朝日がまぶしいといったこともありません。また、断熱性もあるので寒さ対策にもなっていますね。
収納時
収納時の大きさは約63×20×20cmで重さが約7.6kgありますが、TC生地の同サイズのテントは12kgを超えるので、それに比べたら全然軽い方かと思います。
収納袋にはバックルが付いているので、テントを収納後にバックルを締めれば若干ですが、コンパクトに収納することもできます。
スペック
サイズ | (約)W420×D360×H260cm |
収納サイズ | (約)W63×D20×H20cm |
総重量 | (約)7.6kg |
耐水圧 | 3000mm+ |
材質 | フライシート:銀メッキ 300Dオックスフォード ポール:アルミ合金ペググ:アルミ合金 |
セット内容 | ・テント本体×1 ・テントポール×1 ・ストーブジャック×1 ・ガイロープ×6 ・ペグ×14 ・ペグ専用収納袋×1 ・キャリーバッグ×1 |
メッシュタイプのハーフインナーテントやフルインナーテントはオプションで選択が可能です。
購入時だと通常よりも若干お安く購入することができるので、必要な場合はテントと同時に購入してしまった方が良いですね。
薪ストーブのインストールを考えるならおすすめのテント
いかがだったでしょうか。POMOLYのMANTAについて紹介させていただきました。
冬キャンプを快適にする、薪ストーブのインストールの敷居が下がるのはうれしいですね。このテントで薪ストーブの導入を進めてみてはいかがでしょうか。
また、テントのサイズも広めなので、ソロで薪ストーブ使用する分には十分な広さです。コンパクトなギアを選択すればデュオでも快適に過ごせると思います。
薪ストーブのインストールを検討していている方にはおすすめのテントですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
それではキャンプを楽しみましょう。
コメント